初めてでも飼いやすい！アカハライモリの魅力や飼育方法について解説！

アカハライモリはとても飼育しやすい生き物です。昔10年くらい飼育していたのですが丈夫で長生きするかつ色彩も綺麗で、しぐさも可愛く、手ごろな値段感で両生類爬虫類の飼育に興味がある人にはまず入門種としておすすめです。今回は飼育してみた経験も含めて、アカハライモリの魅力について解説していきます！

アカハライモリってどんな生き物？

よく説明の比較で用いられるのが「イモリ」と「ヤモリ」の違いです。一言で言うとイモリは両生類で、ヤモリは爬虫類であり、イモリはカエルの仲間、ヤモリはトカゲの仲間だと思ってもらえばそんなにズレは無いです。イモリとカエルの違いで、見た目上わかりやすい違いは尾があるかどうかです。そしてアカハライモリという名前の通り、赤い色のお腹が特徴です。美しい赤と黒のまだら模様をしていて、私的にはきれいな色だなと思うのですが人によっては毒々しく見えるようです。実際、毒をもっていることからその色合いは「私は毒持っていますよ」アピールのための体色だとされます。繁殖は春ごろで、私のアカハライモリの記憶は、「学校の帰り道の田んぼで大量発生している生き物」という印象があります。

アカハライモリは餌を求めるしぐさが可愛い！

アカハライモリの魅力で、個人的に推したいのが仕草です。飼育できる生き物で餌をもらえることに慣れると、人を見かけると寄ってくることはよくあります。自分がせっせとお世話している生き物が餌を求めて寄ってくるようになるとうれしいものではありますが、勢い任せに「くれ！餌くれ！」という感じの生き物もいますし、餌をあげる時だけ近づいてあとは知らんみたいなドライな生き物もいます。アカハライモリはその寄ってくる様子が手足をくねくね動かしながら“おねだり”するような感じでかわいいなという印象がありますし、食べる時もマイペースにのんびり食べていくので見ているとほのぼのします。少し多めに上げると餌を口からはみ出させながらももぐもぐ食べる様子なども可愛いです。

アカハライモリの飼育に必要なものはなに？

アカハライモリの飼育で必要なものはまず家となる水槽です。イモリは脱走が得意な生き物なので、そのリスクを考慮するとプラケースで飼育する方がやりやすいです。ですが見た目にこだわるなら水槽の方が綺麗です。私はフタに通気性を確保して隙間が出ないようにして配置していました。大人の一人暮らしの方で工作が苦でない方なら、水槽で飼ってみたほうがインテリアとしてもいいとおもいます。お子さんと初めて生き物を飼育してみるとかならプラケースが無難です。大きさは30㎝～45㎝くらいあれば十分です。容器には水を入れましょう。カエルをイメージすればわかりやすいですが、イモリも同じように水の中で過ごすこともあれば陸の上で過ごすこともあります。水深的には容器の高さの半分あればそんなに困ることはないです。水は1週間～2週間くらいのタイミングで新しい水に1/3～1/2程度入れ替えればOKです。陸場の作り方ですが、石や流木をかさねておいてみるとか、ホームセンターや熱帯魚屋さんで販売している浮島を使うなどがあります。環境としては最低限これくらいあれば飼育できます。

あと気を付けるとしたら温度で、夏場や冬場は気にかけてあげるようにした方がいいです。夏場は直射日光にあたらない家の中でも涼しい場所が良いですし、冬場は冷えすぎると冬眠生活がスタートしてしまいます。飼育下では特に繁殖を狙わないなら特に冬眠させる必要はないので10度は切らない場所で飼育しておいた方が無難です。

アカハライモリの餌について

アカハライモリの餌でおすすめは観賞魚用などで販売されている冷凍の赤虫です。あとは観賞魚用の人工餌(ドッグフードならフィッシュフード的なもの)も食べます。ナマズ用で販売されている人工餌とかは素直に食べます。餌は与えすぎに注意といったところでしょうか。飼っていて印象としては自分のおなかのさじ加減があまりわかっていないようで、与えたら与えた分食べようとします。食べすぎるとお腹がパンパンにふくらむので、もしそんな姿がみられたらそれは与えすぎなので調整しましょう。冬場以外は週に3回程度与えれば十分です。毎日でもいいですが、与えなくてもそんなに具合を悪くすることはないです。水槽掃除も考えながらちょうどいい適量を見てあげればよいでしょう。冬場で温度が下がると、活性が下がるので同時に餌をそこまで与える必要もなくなってきます。週に1回か多くても週2回くらいで特に問題ないです。

見比べてみると面白い？アカハライモリの模様の違い

マニアックな話ですが、アカハライモリの基本をお腹が赤と黒のまだら模様とすると、あまり赤色が出ない個体もいるし逆に赤が強くでる個体もいます。かなり珍しいですが極端なものだと背中まで赤い個体もいます。個体差があり、知り合いのアカハライモリマニアはせっせと各都道府県ごとのアカハライモリのバリエーションの違いを調べたりしていました。そこまでやるのはさすがにマニアの域ですが、自分が飼育しているアカハライモリの模様の違いを個体ごとに見つけて一匹一匹見分けて飼育してみるとより愛着をもってできるかもしれませんね。

投稿ライター：West田 さん