2018年の出来事 向島での平尾受刑者の逃亡劇を影で支えた存在

マスコミ

尾道市向島での23日にわたる逃亡劇

2018年の出来事で、瀬戸内地区で最も全国の注目を集めた事件といえば、平尾受刑者が今治で逃走し、尾道市の向島で繰り広げた逃走劇だろう。

23日間に渡る逃亡劇の末、逮捕された平尾受刑者は、向島ではなく、広島市内で逮捕される形となった。総勢1万人の愛媛県警、広島県警の捜査員はまんまと欺かれ、島からの脱出を許してしまい、警察は赤っ恥をかかされた。

これだけの捜査員を動員しても気づかなかった平尾受刑者の見つけたのは一人の漫画喫茶の店員だった。このような顛末に、当時は警察を批判する声も多かったが、何故このような事態になったのか。

実は、平尾受刑者を影で支え続けていた存在があったのだ。それは、常に警察の動きを教え、逃走経路、逃走時間まで綿密に情報を平尾受刑者に伝え続けていた。

その平尾受刑者を支えていた存在とは、マスコミである。

平尾容疑者はなぜ島から逃げることができたか?

平尾受刑者自身が逃走中に警察の動きを確認するのに、潜伏先の別荘でテレビを見ていたと証言したそうだ。

私自身、このニュースを見ていて非常に不思議だったのが、何故土地勘のない平尾受刑者が向島から本州まで泳いで渡るという計画を実行できたのか。しかも、普段は流れが速い潮流の為、おそらく「潮どまり」という時間帯を狙って海を渡ったと考えられる。

答えはおそらく、平尾受刑者がテレビでその脱出方法を目にしたからだろう。

マスコミは狭い島内なので、すぐに捕まるだろうという予想だったが、あまりに長期戦になってきたので、次第に平尾受刑者が「この島からどうやって脱出したか?もしくはするか?」をしきりに検証し始めた。

その結果、島から本州への距離が200メートルしかないこと、そして潮の流れが止まる日時を詳細に調べ、それを報じたのだ。

それを見た平尾受刑者が、それをその通りに実行したのではないだろうか。

もしそうだとしたら、逃げ方を教えたマスコミはどんな罰があるのだろう。もし個人が行っていたことであれば、犯人蔵匿の罪で逮捕になるはずだ。だが、現時点でマスコミ自身がこのことを検証するようなこともなければ、批判の目にさられることはない。

その代わり、無能という烙印を押された警察。人件費も含め、多額に投入された税金。

マスコミ報道の難しさ

もし、私が逃亡者ならと思うと、一番怖いのは情報がないことではないだろうか。どれくらいの警察官が島にいて、どういった動きをしているのか、この島の地理はどうなっていて、島から逃げる為にはどうすべきか。これがわからないとどのように行動すべきかが見えない。だが、平尾受刑者はすべてを把握できた。

マスコミを批判するマスコミはいない。だから、変わることはない。
これから先も同様の事件が起きれば、警察の動きを伝え、逃げた場所の地理などの情報を伝え、逃走方法も専門家を交えてじっくり考えて、伝える。

報道の難しさを考えさせられる事件だったと私は思う。

今回の記事は現時点での情報を基に作成したものだ。平尾受刑者が出所すれば、さまざまな出版社が事件の内容を本に書くように動くだろう。その際に詳細はもっと明るみになるのだと思う。

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