大雨、ゲリラ豪雨の備えに!河川の氾濫から身を守るスマホに入れておくべきアプリをご紹介!
毎年夏が近づく時期になると、大雨による被害が日本各地で報告されています。
私自身、西日本豪雨で被災した経験がありますので、大雨の恐怖というのは身に染みて感じるニュースです。
今回はそんな私自身の経験から、大雨災害時に役に立つアプリなどをご紹介して、日ごろからの水害の備えに活かしてもらえればと思います。
大雨、ゲリラ豪雨で起こりうる災害
まず、大雨の災害の際に考えられる最も大きな脅威としては、「土砂災害」、「河川の氾濫」があげられると思います。
「土砂災害」については、山の斜面の状況などをリアルタイムに知ることができたとしても、土砂災害は目に見えない形で急に発生し、気づいた時点で間に合いません。
残念ながら土砂災害については、事前に予知ということは不可能ではないかと思います。山の斜面近くに住む方は、早めの避難を心がけるしかないと思います。
河川の氾濫ですが、お住いの近隣の河川の水位がどれくらい上昇しているのか、今後どれくらいの雨量が予想されるのかということが分かれば、河川の状況が把握できますので、避難のタイミングを決める大きな材料になるはずです。
今回は、この河川の氾濫による被災を防ぐために便利なアプリをご紹介していきます。
大雨警報やゲリラ豪雨が出た時、確認すべき情報媒体は?
それでは、実際に大雨警報が出た際、あなたがとる行動について考えていきたいと思います。
まず、若い世代を除く、多くの方は「テレビをつける」という行動をとるのではないでしょうか。
この場合、「大雨情報やってないじゃないか~」とかいいながらチャンネルをかえまくり、ずっとテレビをつけたままにして大雨情報の番組が始まるまでひたすら待つ。
そして、やっとテレビに流れた大雨情報も数分で終わって、自分の住んでいる地区と関係ない映像ばかりで、結局自分の今の状況がわからないというパターンが多いのではないでしょうか。
私も被災時に、先述の通り、テレビをつけてチャンネルを変えまくって、Dボタンを押したりいろいろと情報を取得しようと行動していました。が、結局なんの情報も手に入りませんでした。
テレビから情報を得ようとしても、情報の範囲が広すぎて実際に自分の住んでいる地域の情報を得ることはかなり難しいと思います。都心部から離れれば離れるほどテレビ局からも離れ、情報も少なくなります。
そして、もしテレビに報道が流れたとしても、その瞬間その該当のチャンネルをつけていないとみることができません。
更に言えば、テレビで主に報道するのは大きな被害が起きた後の地域です。被災前、被災中に役立つ情報取得には残念ながら役に立ちませんでした。報道の内容としては、大きな災害が起きた地区の惨状を伝えることがほとんどではないでしょうか。
結局、私自身は、西日本豪雨災害の時は、すべての情報はスマホで情報収集しました。この時、こんなにもスマホは便利なのかと再確認させられました。
余談ですが、被災後、テレビはなんの役にも立たないのだと悟り、捨てました(笑)NHK料金払うのもばかばかしくなりました。
スマホを活用した、大雨情報、河川情報の取得方法
それでは、大雨情報の際に本当に役に立つ情報取得の方法について記載していきます。
私がオススメしたいのはこちらの2つのアプリです。実際に被災した際にこちらの2つでかなり正確に情報を得ることができました。
日本気象協会が運営しているお天気アプリ「tenki.jp」
こちらは日本気象協会が運営しているアプリです。日本気象協会が運営しているので、天気のデータも非常に信頼できるものだと思います。
こちら日々のお天気アプリとしてももちろんとても便利で使えるのですが、被災時にはこちらのアプリの雨雲レーダーが大活躍です。
これは現在の雨雲の位置、雨量が一目でわかるレーダーです。画面に映る赤い雲の地域は非常に激しい雨が降っていることを指しています。
このアプリの素晴らしい機能は、画面下の再生ボタンを押すと、数分後~15時間後までの雨雲の動きを見ることができます。(15時間後になるとさすがにざっくりとした予想になるようです。)
実際はもっと地図を詳細に表示できるので、自分の住んでいる地域の1時間後の雨雲の様子、2時間後、5時間後の雨雲の予想ができます。
西日本豪雨の際は、この真っ赤な雨雲が何時間先もとめどなく私の住んでいる地域にかかり続けていて、非常に恐怖を感じたのをよく覚えています。
近くの川の水位がリアルタイムでわかる!河川カメラアプリ
こちらのアプリは河川に設置されたカメラのリアルタイムの映像を確認することができます。上記に表示しているようなイメージで今の河川の水位を見ることが出来ます。
これが非常に便利で、実際の河川の水位がほぼリアルタイムでわかるので、避難すべきなのか判断の大きな材料になります。
大雨の日に川の水位を確認しに行って、そのまま川の氾濫に巻き込まれて亡くなられる方もいらっしゃいますが、このアプリがあれば直接見に行く必要はありません。
アプリでは都道府県ごと、市町村単位の河川を探すことが出来ます。対象は主に一級河川が中心だと思います。
ちなみに、アプリでなくともウェブでも河川カメラは公開されています。googleなどで「地域名 河川カメラ」とググって近所のサイトを探しても出てくる場合があります。
アプリを探す場合は、App storeやgoogle playで「河川カメラ」と検索すれば表示されます。
ややこしいですが、国土交通省と気象庁が別々にアプリを制作しています。どちらを選ぶかはお住まいの近くの河川の登録があるかを確認して決めましょう。(現時点で国土交通省のアプリの方が登録河川の数は多いようです)
もちろん、どちらも無料で公開されているので、安心して試してみてください。
大雨水害の情報は多角的に集めて、早めに判断しましょう。
今回紹介したアプリの他にもツイッターで情報を集めるという手もあります。河川の氾濫している地区で、現地の人が撮影した動画や写真などが上がっていることがあります。
ただ、ツイッターの場合、表示された情報が古かったり(日付は同じでも去年のものだった。。など)、真偽が不明だったり、無駄に煽る内容のツイートの場合もあるので、ツイッター慣れしていない人が災害情報だけを取得しようとされるのにはオススメしません。リテラシーがない方には無駄に恐怖心だけ煽られる結果となる可能性があります。
とりあえず、今回ご紹介した2つのアプリを使えば、今貴方がお住まいの地域のリアルタイムな情報が手に入れることが出来ます。
河川カメラでの河川の水位がかなり上がり、雨雲レーダーで、数時間先も強烈な雨が降る予想が出ていれば、早めの避難計画を立てることが必要です。
最後に。避難の前に道路の浸水が始まったら。
実体験として、河川が一部でも溢れてしまい、道路が浸水してからでは避難はかなり難しくなります。大人一人だけであればなんとかなるかもしれませんが、家族連れなどはかなり危険です。夜であればなおさら危険です。
なぜなら浸水すると、濁った水で足元が見えなくなり、けがのリスクが非常に高まります。また、映像だけではわからないですが、氾濫した水は非常に汚いです。川の水だけでなく、下水などが沸き上がってくるのか強烈な悪臭を放っている場所もありました。
仮に道路が浸水した状態での避難中に、足元が見えずけがをしてしまうと、傷口を直接汚水につけた状態で進み続けなければなりません。
早めに避難できていれば一番良いのですが、もし道路の浸水まで始まってしまったら、家にいた方が安全なのか、危険を冒してでも避難すべきなのかを今後の雨雲の様子などを確認しながら決断しなければなりません。
これからの時期、ゲリラ豪雨などが増えてきますので、早めにアプリなどを使いこなせるようになれば、賢く身を守れようになるのではないでしょうか。
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