晩酌をもっと楽しく!日本酒の種類と違いを知って日本酒選び!
歳を重ねるごとに日本酒の美味しさを、より感じるようになってきた今日この頃。晩酌をするたびに日本に生まれて良かったな~と思います。なによりも日本人の大好きなお米が原料なので味が美味しく感じ、飲んでも後に残りにくい、楽しく酔えるそんなお酒だと思っています。
今日は、そんな私のような日本酒が好きだけどまだまだ初心者、これから日本酒の魅力にどっぷり漬かりたいと思っている方向けに日本酒の種類、違いをまとめていきます。日本酒選びの参考にしていただければ幸いです。
そもそも日本酒とは?いつからあるの?
日本酒の原料は、基本的にはお米と米麹、水でできているシンプルなお酒です。日本酒の起源は正確にはわかっていませんが、古く日本に稲作が伝わった時期、2000年位前と考えられています。古事記や日本書紀の中にも日本酒にまつわる記述がいくつも確認されています。
また、日本酒は嗜好品として楽しむだけでなく、神々へ捧げるものとして宗教的にも重要な意味を持ち日本の文化に根付いてきたお酒です。今でもお正月に神社へ行くとお神酒として振舞われると思います。
日本酒の分類 ~原料の違い~
まず大きく日本酒は2通りに分けることができます。純米酒と本醸造酒です。
純米酒とはその名の通り、お米、米麹、お水だけを原料として作られたお酒です。無駄な原料が入っていないため、お米本来の風味を旨味を感じることができるのが特徴です。
それに対して本醸造酒は、お米、米麹、お水に加えて醸造アルコールが添加されたお酒です。醸造アルコールとは主にサトウキビを原料として発酵させた純度の高いアルコールのことを指します。クリアな味わいで、香りを引き立てる役割があり、この醸造アルコールの量などによって日本酒の香りや味わいに変化をつけることができます。
日本酒の分類 ~精米歩合~
精米歩合とは、精米(玄米から表層部を削った米)して残った米の割合をパーセンテージで表したものです。日本人がよく口にする白米の精米歩合は一般的に90%とされていますが、日本酒の製造ではもっと多く精米して表面を削り取ります。その為、精米率が高くなるお酒の程原料のお米を大量に必要と原材料のコストが上がります。
なぜ日本酒では多くの表面を削るかというと、日本酒に必要なでんぷん質はお米の中心部に多く集まっています。そして、お米の表面部にはタンパク質や脂質が含まれていてこれらの栄養素が含まれていると雑味が残り、お酒の香りが薄くなるのです。この為日本酒には高い精米率が必要とされるのです。
以下に日本酒の種類分けに必要な精米歩合、原材料、米麹の割合をまとめておきます。
日本酒の種類ごとの精米率・原材料・米麹の使用割合
名称 | 精米歩合 | 原材料 | 米麹の割合 |
純米大吟醸酒 | 50%以下 | 米、米麹、水 | 麹歩合15%以上 |
純米吟醸酒 | 60%以下 | 米、米麹、水 | 麹歩合15%以上 |
純米酒 | 規定なし | 米、米麹、水 | 麹歩合15%以上 |
大吟醸酒 | 50%以下 | 米、米麹、水、醸造アルコール | 麹歩合15%以上 |
吟醸酒 | 60%以下 | 米、米麹、水、醸造アルコール | 麹歩合15%以上 |
本醸造酒 | 70%以下 | 米、米麹、水、醸造アルコール | 麹歩合15%以上 |
普通酒・・・糖類、酸味料、アミノ酸塩等が含まれている、もしくはアルコールの添加量が白米1tあたり100%アルコールが116ℓを越えるもの、麹歩合が15%より低いものはこちらの普通酒に分類されます。「白鶴まる」や「鬼ころし」といったお手頃なお酒はこちらに分類されます。
こちらの分類は日本酒のランクというわけではなく、あくまで規格ですのでそれぞれに味の違いがあり、良さがあります。
「火入れ」と「生酒」の違い
日本酒の品質を安定させる為に、低温殺菌することを「火入れ」と言います。この火入れ作業を行う前の酒を「生酒」と言います。火入れ作業により、「酵素の停止」と「雑菌の死滅」ができ、酒を造る工程で最後に行います。これにより安定した長期保存可能なお酒になるのですが、火入れにより作り立てのお酒の味が変わります。
かつては、生酒のフレッシュな味わいは蔵元や一部の人が楽しめる特別なお酒ですが、現在では流通が発達したおかげで多くの人が楽しめるようになりました。技術の進歩に感謝ですね。
その他にもできて間もない、旬なお酒という意味で、「しぼりたて」などと表記されるお酒もあります。
百聞は一見に如かず!いろんな種類を飲んで日本酒の違いを楽しみましょう
日本酒にはこのようにいろいろな種類があります。もちろん今回紹介したのはあくまで規格を基にした分類で、蔵元の製法などでお酒もいろいろな味を楽しむことが出来ます。とにかく日本酒を飲んで飲んで人生楽しみましょう!(体は壊さない程度に。。)
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