2021年、いきなり人気に火が付いたフルーツ「台湾パイナップル」!日本最大級のECサイト楽天市場でもランキングを連日賑わせる盛況ぶり。台湾でも日本への輸出が大幅に増えたことに、台湾の首相蔡英文さんからも感謝のメッセージがTwitterなどで発信されています。
台湾産パイナップルを応援してくださる日本の皆さん、ありがとうございます!台湾にいらしたら必ずと言っていいほどパイナップルケーキを購入されるでしょうが、台湾産パイナップルはフルーツとしてそのまま食べるのも最高なんですよ!ぜひ食べてみてください! pic.twitter.com/L2WUnIOaUB
— 蔡英文 Tsai Ing-wen (@iingwen) March 3, 2021
パイナップルといえば日本では台湾よりフィリピンなど東南アジア系の方が馴染みがありますが、このブームに乗じて(?)スーパーでも台湾パイナップルが販売されていたので買ってみました。
小ぶりでしたが手頃なお値段。
お味はというと甘みがかなり強かったです。普段食べているフィリピン産のパインは割と酸味があると思いますが、台湾産パイナップルは甘味が強い。農産物なので個体差があるとは思いますが、この甘味が特徴と言えるのでないかと思います。
今はパイナップルそのままで流通していますが、台湾のお土産として有名なパイナップルケーキのように、これから加工品などで台湾パイナップルを使った商品も人気が出てくるのではないでしょうか。例えば夏のお祭りでのパイン棒も「台湾パイン」と名前がつくと人気が出るのではないでしょうか。
台湾パイナップルに急に人気が出た理由
今まであまり日本には馴染みがなかった台湾パイナップルですが、なぜ急にこれほどの人気が出たのでしょう。
最も大きな理由としては今まで台湾パイナップルの大きな輸出国だった中国から急に取引中止の決定を受けたという事件が発端となっています。
中国と台湾は主権を巡って政治的な対立が深まっていることから、台湾は中国から今までも様々な嫌がらせと思われることを受けてきました。今回のこのパイナップル騒動もその一連の流れであると考えられています。
最初は、パイナップルに虫がついていたということで中国からいろいろと制限をかけられた為、台湾もかなり検査を厳しくするなどして輸出をしようとしていたのですが、突如中国から輸入を全てストップすると一方的に宣言されました。しかも、収穫が本格化する時期に合わせて。
困った農家さんたちをなんとか救おうと台湾の首相蔡英文さんが台湾のパイナップルを国民の人や外国の方に買ってもらえれるようメッセージを発信し続けたところ、日本の多くの人たちの目に止まり、その想いに答えるように台湾パイナップルを購入する動きが出てきたのです。
日本人と台湾には昔から非常に強い友好関係があります。近年では東日本大震災で大きな被害を受けた日本に最も大きな寄付金を送ってくれたことが話題になりました。(台湾は人口規模も経済的にも決して大きな国ではないにも関わらず、です)
そういった台湾に大きな感謝を感じている国民や企業が、今回台湾の役に立ちたいと動いた結果が、台湾パイナップルブームの原動力となっている訳です。
なんだかとても感動的な話ではないでしょうか?今のほとんどのブームはメディアがゴリ押しする経済力のある企業などが仕掛けるものですが、今回のブームは日本人一人一人の台湾の方への善意が産んだブームと言えると思います。
国は違えど困った時には助け合うという信頼関係が産んだパイナップルブーム。是非スーパーなどで台湾のパイナップルを見かけられた際には、手に取ってみていただければと思います。
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