漫画家さんの実際の生の声や日々の生活を知りたい方には、漫画家さんのツイッターのフォローがオススメです。いろんな先生方が漫画の仕事について呟いています。
今回ご紹介するのはロングセラー人気作品「はじめの一歩」などで有名な大物漫画家の森川ジョージ先生!のツイッターです。
この記事にたどり着いた方は、まずは「森川ジョージ先生 @WANPOWANWAN」フォローしてみてください。
森川先生は、日ごろから漫画業界についての考察や意見を上げていらっしゃいます。
また音声で楽しめるツイッターの「スペース」機能で他の漫画家さんとコラボして漫画家さんならではのお話を聞かせてくれます。
今回はそんな中で森川先生がアップされていた情報で、「ここが変だよ漫画界」というタイトルのものがありますので、森川先生の考えをまとめさせていただきました。
[ここが変だよ漫画界]というスペースを聞きました。
— 森川ジョージ (@WANPOWANWAN) February 25, 2022
作家側からだけの意見交換なので少し出版社側がかわいそうでしたね。
とはいえ漫画界の変な慣例や不条理、理不尽は確かにあります。
疑問のまま終わった話題がありましたので補足します。
(続く↓)
漫画家の契約書は何故、時期や内容が中途半端なのか。
①契約書は何故、時期や内容が中途半端なのか。
— 森川ジョージ (@WANPOWANWAN) February 25, 2022
これは作家の能力に差がありすぎて汎用性の高いものになっているからです。
他の国では期日納品ができない場合の賠償が含まれる契約もあります。
週刊で漫画を描くという人間にあるまじき作業を想定されていないからです。↓
森川先生の考えをツイッターより引用して以下にまとめています。
「これは作家の能力に差がありすぎて汎用性の高いものになっているからです。 他の国では期日納品ができない場合の賠償が含まれる契約もあります。 週刊で漫画を描くという人間にあるまじき作業を想定されていないからです。
作家に罰則を突きつけられない以上、ふわっとした内容にならざをえないのです。 多くの人が周知しているように僕の能力は低いのでよく原稿をおとします。 その度賠償金を支払っていたら連載しながら破産です。 そういう作家は何人もいるのでこの項目はなく、優しいものになっています。
いつから契約書が発生するのかも難しいところで、一ヶ月前から新連載の告知をうっても実際、遅筆のせいで掲載が遅れるという例も複数あるのです。」
ネームもしくはネーム作業に対価はないのか問題
②ネームもしくはネーム作業に対価はないのか問題ですが、僕もこれは猛烈に思いました。
— 森川ジョージ (@WANPOWANWAN) February 25, 2022
今の連載のネーム期間は一年半ほどだったのでその間無収入で苦しかったです。
プロボクサーの練習期間に対価がないのと似ています。
しかしながらこれも個人の能力に差がありすぎるということです。↓
森川先生の考えをツイッターより引用して以下にまとめています。
「今の連載のネーム期間は一年半ほどだったのでその間無収入で苦しかったです。プロボクサーの練習期間に対価がないのと似ています。
しかしながらこれも個人の能力に差がありすぎるということです。
ネームの準備期間などなく一発でヒット連載をした作家を何人も知っています。もしくは同人誌に掲載していたものを手を加えて一話目にするケースもあります。
つまり作家の労働対価は雑誌に発表された作品(試合)に対するものなのです。勝手に長く労働して対価を要求するなという話です。」
※ネーム作業というのは、漫画を描く際のコマ割り、コマごとの構図・セリフ・キャラクターの配置等を大まかに表したものです。
単行本やオマケページに原稿料はでないの?
④単行本やオマケページに原稿料はでないの?
— 森川ジョージ (@WANPOWANWAN) February 25, 2022
この回答は簡単です。
依頼してもいないものを作家が勝手に描くからです。
単行本にスペシャル感を出すために勝手に作家が描いてきたのがことの始まりです。
オマケページも同様ですが少し複雑になります。↓
森川先生の考えをツイッターより引用して以下にまとめています。
「この回答は簡単です。依頼してもいないものを作家が勝手に描くからです。単行本にスペシャル感を出すために勝手に作家が描いてきたのがことの始まりです。オマケページも同様ですが少し複雑になります。
単行本は何ページ以上から出版という規約があり、打ち切りの漫画はそれに満たない場合があります。
出版社は赤字にしかならない本は出したくない。
作家はどうしても出してほしいので足りないページを描き足すというケース(僕がそう)があります。
あくまで出版社は原稿依頼をしていないのです。
活版印刷の絵を出版社がデザインし直して表紙にするという例は多くあり「あひるの空」なんかは無地です。
描かなくていいという選択肢がある限り、勝手に描くという解釈は成り立つのです。」
漫画家さんもいろいろと苦労が多いようです
ということで、成功した漫画家先生たちもいろいろと思うことがあるのだなあと勉強になります。
とはいえ、面白い漫画がこれからももっと読みたい我々からすると、もっと漫画業界が良くなってもらえると良いなと思います。
森川先生のような大物先生方が発信していくことで、なにか変わっていくことを期待しつつ、私たちも作品にお金を払ったり、グッズを買って漫画業界を支えていきましょう!
最後ですが、今回ご紹介させていただいた森川先生のツイッターフォローもよろしくお願いいたします!
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