ラーメン屋や定食屋にはなぜか必ずと言っていいほど置いてあるグルメ漫画の金字塔「美味しんぼ」。
あらすじとしては、新聞社の山岡士郎と栗田ゆう子の2人が「究極のメニュー」を生み出すために様々な料理と出会う話で、登場人物の海原雄山の食レポなどが個性的で読者をひきつける漫画です。累計発行部数は1億3500万部を突破している超人気コミック。
今回はそんな国民的グルメ漫画に掲載された広島県の庄原市の郷土料理のご紹介です。
美味しんぼの17巻に掲載されたのは、「まんさく茶屋」さんというお店で、庄原の郷土料理「わに料理」を中心に提供されていたお店です。(「まんさく茶屋」さんは、残念ながら現在は閉店されています。)
わに料理というのは、クロコダイルなどの「ワニ」の料理ということではなく「サメ」のことを指す「方言」です。わに料理自体は庄原市以外でも、中国地方の山間部ではいくつかの地域で、昔から食べられています。
サメが山間部で食べられる理由としては、サメは死後も身にアンモニアが発生することで、鮮魚でも腐りにくく、食中毒などにならなかったことから山間部では貴重な海の味ということで親しまれていました。
現在では、冷蔵技術の発達に伴い山間部でも海の幸を普通に食べることができるようになっていることからあまり一般的ではなくなったものの、名前のインパクトと珍しさから町おこしなどにも活用されています。
うまく処理をしていないとアンモニア臭さが残るということなので、好き好きではあると思いますが、
庄原市などにおでかけの際は是非郷土料理の「わに料理」も探して楽しんで頂ければと思います。
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